相続に関するあらゆる問題を分かり易くまとめています
【相続問題で揉める原因2点と被相続人が準備しておくべきこと】
相続問題は親族間で揉め事に発展しやすいです。それではどうして相続問題はトラブルになりやすいのでしょうか?その原因について2点ご紹介します。
○隠し財産がないかどうか疑うから
相続トラブルが発生しやすい理由の一つは、相続人の誰かが、別の相続人が隠し財産を持っていないかどうか疑うからです。同居している相続人の一人が、ひょっとすると遺産の一部を隠しているかもしれない!と、他の同居人を疑ってしまう事があります。
例えば相続財産になるはずの預金があまりにも少ないけれどそんなはずはないと妹が姉を疑い、どこかに遺産の一部を別の口座に隠し持っているのではないかと不信感を抱くのです。姉は隠し財産など持っていなくても、家族から疑われたら当然嫌な気分になりますよね。仮に姉が「隠していない」と言い張ったとしても、妹はひたすら姉を疑うでしょう。
そして相続問題になかなか決着がつかなくなってしまうのです。
○財産内容があまりにも不透明だから
相続財産の内容があまりにも不明瞭だと、他の相続人が「実はもっと遺産はあるのではないか」と疑います。この一言で雰囲気は一気に悪化してしまい、互いに不信感を抱き、腹の探り合いが始まります。
○被相続人が前もって遺産目録を作っておけば間違いない
このようなトラブルを回避するためにも、被相続人は亡くなる前にきちんと資産を明確にし、未来の相続人がわかるようにしておくといいでしょう。これに役立つのが「遺産目録」です。遺産目録に自分の遺産内容を透明化し、遺言書を作って添付しておき、遺産の分配方法についても指定しておけば完璧です。
これだけ準備を整えておけば、「もっと遺産があるはずだ」なんて言われないでしょう。