相続人の廃除とは、遺留分を有する推定相続人(配偶者、子、直系尊属)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人に著しい非行があったときに、被相続人の意思に基づいてその相続人の相続資格を剥奪する制度を言います(民法892条、893条)。
廃除の事由は、①被相続人に対する虐待若しくは重大な侮辱、又は、②著しい非行となります。
尚、遺留分のない兄弟姉妹に対しては廃除の請求はできませんが、被相続人が、非行のある兄弟姉妹の相続分を認めない内容の遺言をすれば、廃除と同じ目的を達成できます。
被相続人は、生存中に、推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができます(生前廃除)。
また、推定相続人廃除の意思表示は遺言ですることもでき(遺言廃除)、その場合、遺言執行者が家庭裁判所に廃除の申立をすることになります。
廃除は欠格と同じく、被廃除者の子には代襲相続が認められます。
アクセス京阪・地下鉄北浜駅⑤番出口から徒歩5分地下鉄堺筋本町駅⑫番出口から徒歩7分
営業時間:10:00~18:00土日祝日も対応しております(要ご予約) フリーダイヤル:0120-823-547 住所:〒541-0046 大阪市中央区平野町1丁目8番13号 平野町八千代ビル8階