相続人が存在しない時には、遺産はどうなるのでしょうか(相続人不存在と相続財産管理人の選任)。

相続人のあることが明らかでない場合には、相続財産自体が法人とみなされ、家庭裁判所が利害関係人等の請求により相続財産管理人を選任します(民法951条、952条)。 相続財産管理人は相続人の捜索と相続財産の管理清算等を行いま […]

相続分を譲渡することはできますか。

相続分の譲渡とは、遺産全体に対する共同相続人の有する包括的持分又は法律上の地位を譲渡することを言います。 相続分の譲渡は次のようなケースで行われます。① 法定相続分と異なる遺産分割をしたいが、一部の共同相続人の反対のため […]

亡き父には遺産はなく、借金だけが遺っています。相続放棄をしたいのですが、その手続きについて教えて下さい。

相続の放棄とは、相続財産(積極財産だけでなく、借金など消極財産も含む)の包括承継を全面的に拒否する意思表示であり、相続の放棄がなされると、その者は初めから相続人とならなかったものとみなされます(民939条)。 被相続人の […]

相続の限定承認とは何ですか。

相続の限定承認とは、相続人が、相続において取得した財産の限度においてだけ、被相続人の債務及び遺贈を弁済することを留保して、相続の承認をすることを言います(民法922条)。 すなわち、相続財産において積極財産(+の財産)と […]

相続の単純承認とは何ですか。

相続の単純承認とは、被相続人の一切の権利義務を相続人として包括的に承継することを言います(民法920条)。 民法は、相続を承認するか、相続を放棄するかについて、相続人に選択の自由を認めています。民法は、自己にために相続の […]

法定相続人であるのに、相続人になれない場合がありますか(相続人の廃除の場合)。

相続人の廃除とは、遺留分を有する推定相続人(配偶者、子、直系尊属)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人に著しい非行があったときに、被相続人の意思に基づいてその相続人の相続資格 […]

法定相続人であるのに、相続人になれない場合がありますか(相続の欠格の場合)。

民法891条所定の事由(相続人の欠格事由)に該当するものは、相続人となることができません。これを相続の欠格と言います。 民法は5つの欠格事由を定めています。①故意に被相続人等を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために […]

代襲相続とは何ですか。

代襲相続とは、相続人となるべき人が相続開始以前に死亡したり、相続の欠格や廃除により相続権を失った場合に、その相続人の直系卑属(子供や孫のことです)が、その相続人に代わって、その人の受けるべき相続分を相続することを言います […]

法定相続人の順位や法定相続分はどのように定められていますか。

相続人とは、被相続人の遺産を包括的に承継する相続権を有している人のことを言います。民法は、相続人について配偶者相続人と血族相続人を定めています。 (1)配偶者相続人は常に相続人となります(民法890条)。配偶者相続人と血 […]

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